ヒヤリハットを職員で共有するようにしています

介護の現場はヒヤリハットがたくさん!

健康な方ならこうしたことになるはずもないこと、それが要介護者の方には起ります。
安定して座っていられない方を移動させる時、ちょっと手を離したら車イスから落下してしまったという事もありますし、動かないと思っていたのにいきなり動いて怪我をさせるところだった・・・介護のスタッフとして働いていると、こうしたヒヤリハットはよくおこります。

しかしよくおこる・・・では責任のとれない重大なトラブルとなる可能性もありますので、このヒヤリハットをどう少なくしていくのか、という事をスタッフ同士、よく考えなくてはならないのです。

介護の現場での事故、これを防ぐためにはみんなで見守るという事が必要不可欠ですが、現状、介護の現場では一人のスタッフが数人を見るという事もよくあることで、どうしても注意が行き届かない所も出てきてしまいます。
そこで、担当するだけではなく、全部のスタッフが全員の要介護者を見守るという気持を持ち、だれもがヒヤリハットを未然に防ぐという事を考えるべきです。

危ないと思うレベルは一人一人違いがある

気づきの力、予測するということがヒヤリハットを未然に予防する事につながるのですが、危険、危ないと思うレベルには違いがあり、一人は危ないと思ってもほかの人は危ないと感じなかったり・・・こうした感覚に違いがあるので、ヒヤッとした経験は逐一、記録してスタッフ全員で共有するという事も大切です。

スタッフ全員で共有し、そのヒヤリハットを予防するために何が必要なのかという事を協議、それを全員が理解し現場に活かすということも重要でしょう。
こうしたことの積み重ねによって事業所ごとのマニュアルはよりいいものとなっていくでしょうし、介護を受ける側も安心してスタッフの方に支援、介護してもらう事が出来るのです。

報告書は必須、これがないと共有もできない

危ないと思ったこと、ヒヤッとしたことを報告書に記録し、誰もが見る事の出来るようにしておく、注意喚起に利用するということは重要です。
リスクマネジメントはこうした報告書の1ページから始まるのです。

いつ、どこで、どのような状況からどうなったのか、若しくはそうなりそうだったのか、こうしたことを細かく報告書に記載する事で、そこで何をすれば危険が少なくなるのか、無くなるのかを色々な人の視点、考え方から答えを導くことができます。
一人が問題を抱えどうしようと思うのではなく、全員が問題を共有する事で、未然に防ぐ予防策も一人ではなく多くの人から得ることができる、その為にも報告書の記載は必須であり、その報告書をみんなが共有し、考える時間も必要です。

ひとつ事故になりそうな状態を予見し、それを何らかの方法で排除できるとするなら、その積み重ねによって様々な危険、リスクを予見し排除することにつながっていくでしょう。