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高齢者は栄養不足に陥りやすい?

健康のためにも栄養管理が必要です

高齢者を介護する際には健康維持に気を配らなければいけませんが、食生活にきちんと配慮しなければ栄養不足になりやすいため少し気を抜いただけで健康を害してしまう恐れがあると言われています。
高齢者が栄養不足に陥りやすい原因を把握したうえで、どのような対策が必要になるのか改めて確認してみましょう。

参考:http://www.tyojyu.or.jp/hp/page000000100/hpg000000039.htm

高齢者が栄養不足になる原因

栄養不足になる原因は色々ありますが、若い頃から続けていた食生活が要因になっている場合も多いと言われています。
現在の高齢者と若い世代の食生活はかなり違いがあり、高齢者が若かった頃にはおかずが少なくて主食であるご飯が多いという食生活が中心だったという方がとても多いです。
理想的な食生活としては、糖質を多く補給することになるご飯の量よりも栄養バランスを考えたおかずを多く補給したいものですが、ご飯が多い食生活を続けていることで栄養バランスが崩れてしまう理由になるのです。
粗食が体に良いという思い込みから、肉や乳製品などのタンパク質が不足しがちになる方も多いです。

年齢を重ねることで体を動かす機会が減ってしまい、あまりお腹が空かないからという理由で食事量そのものが減ってしまう方も多いです。
積極的に体を動かすようにして体が必要としているエネルギーを補うための食事をしっかり摂ることが大切です。
味覚の感覚も低下するため、食事が美味しくないと感じるようになって味付けが極端に濃くなることも栄養バランスを崩す原因になります。
特に高血圧などの持病をお持ちの方は、濃い味付けが健康を損なう原因にもなるため要注意です。

嗜好が変わることによって偏食が多くなり、自分ではわからないうちに栄養不足の状態が続くという方も多いです。
甘いもの、脂っこいもの、塩辛いものなど極端に体に悪影響を及ぼすような食べ物ばかり口にしていることで、体に不必要な栄養ばかり補給することが栄養不足に陥る原因にもなっています。

栄養不足を改善する方法

様々な原因によって栄養不足に陥りやすい高齢者の健康を気遣うためにも、規則正しい食生活を促すように介護しなければいけません。
例えば食欲があまり湧かないのでご飯を食べたくないと言う高齢者に対しては、少しずつでも食べもらえるように声をかけるのが効果的です。
すぐにお腹が一杯になってしまったという場合でも、少し時間を置くと食べられるようになる事が多いので可能な限り食事を摂るように促しましょう。

特に重要視したい栄養素はタンパク質で、肉や魚、大豆製品などをバランスよく摂取できるように食事メニューにも配慮してください。
好き嫌いがある場合にはできるだけ口にしてもらえるように調理法を工夫しながら、必要な栄養素をしっかり補えるようにしましょう。