介護オムツのメリット・デメリットや選び方のポイントをご紹介!

介護が必要な大人向けの紙オムツ

要介護状態の方のための大人用紙オムツは「トイレに行くのが間に合わず失禁が増えた」というような排泄に関するトラブルを予防する目的で使われます。
介護オムツの購入にかかった費用は所得税の計算上医療費とされるケースがあり、「半年以上寝たきり」あるいは「使用に関する医師の同意」等、一定の要件の下、医療費控除として所得から差し引かれます。

介護オムツを使用するメリット

要介護者側から見たメリットとして、失禁に対しての不安が軽減される、そのため外出時の不安が軽減され活動的に動ける点が挙げられます。
また、トイレのための移動や下着の着脱などの動作が少なくなり転倒リスクも下がり、夜間のトイレに何度も起きずに済み良質な睡眠が確保できることもメリットです。
一方の介護者にとってもメリットがあり、トイレ介助の負担が軽減され、夜間のトイレ介助の都度起きずに済み良質な睡眠が確保できます。

介護オムツを使用するデメリット

反対に介護オムツ使用によるデメリットも指摘できます。
要介護者にとってのデメリットとしては、プライドが傷つく、蒸れて皮膚かぶれや床ずれが起きやすい、ネガティブに受け取った場合活動が不活性化する、その結果自分で出来る事が減少することが挙げられます。
また、介護者にとってのデメリットがあり、費用面での負担が増加する、要介護者の介護レベルが上昇する恐れがあることが懸念されます。

状態に応じて選べるさまざまな介護オムツの種類

介護オムツには、複数のタイプがありますが、外側のアウターと吸収パッドのインナーからなります。
それぞれに適切な組み合わせがあるものもあり、まずアウターを決定して、そのタイプに適合するインナーを選ぶようにします。

1.アウターには大きく分けて、パンツタイプとテープタイプ、ベルトタイプの3つがあります。
パンツタイプは下着のような感覚で履くタイプなのでオムツへの抵抗が強い方でも受け入れやすい反面、寝た姿勢で使用すると横モレの危険があります。
厚手のモノでは4~5回分の尿を吸収出来るという優れたものもあります。

テープタイプは腰の部分にテープが付いていて寝た姿勢でも交換が可能ですが、比較的コストがかかるというデメリットがあります。
ベルトタイプは腰部分に付けられたベルトで、腰の周囲を巻いて固定するタイプです。
着脱が容易で、立った姿勢でも座った姿勢でも装着出来ますが、発売する業者が少ないのであまり流通していません。

2.インナーのパッドは、上記のアウターの中に入れて使用します。
アウターとこのパッドを併用すれば、中に入れるパッドだけの交換で済みます。
アウターの使用量が減少するだけでなく、オムツ交換の介護負担も軽くなります。
パッドにはさまざまなタイプがあり、吸収率が高いモノやヨコ漏れを防ぐモノなどが用意されますので適切なモノを選びます。