足のケア

勉強会「リハビリにも使える足のケア」を開催しました

定期的に勉強会を行っています!

桜の木では定期的にスタッフの有識者や外部から講師をお招きして介護スキルアップを目的にした勉強会を行っています。
参加者は桜の木スタッフはもちろんですが、興味や関心のある方ならどなたでも気軽に参加していただけるように外部からも参加者を受け付けています。
今月は看護師経験を持つスタッフに講師を引き受けてもらうことになり、リハビリにも使える足のケアと題して勉強会を開催しましたので、その時の様子をご紹介します。

重要な足のケア

介護の現場では足のケアについて重要視されていて、既に実践しているという現場も多いです。
特に高齢者になると足の爪をしっかりケアしなければいけません。
これは勉強会の中でも説明されていましたが、足の爪は体を支えて安定させるという重要な役割を果たしているそうで、この話を知らなかったという方がたくさんいました。
歩く時は足の指先から蹴りだすようにするものですが、この伝導役となるのが足の爪だと言われています。

参考:http://www.my-kaigo.com/pub/individual/chiebukuro/foot/0000.html

高齢者になるとうまく歩けなくなるという方が多いですが、これは単純に足腰が弱ったことが原因になっているわけではなく、爪の状態があまり良くないのかもしれません。
爪の健康状態も保つことが足のケアで大事なことだと説明を受けました。

年齢を重ねると爪の状態が変わってきたなと実感する方も多いですが、高齢者になるとその変化が顕著に見られるようになります。
肌の潤いが次第に失われてカサカサと乾燥肌になる方も多いですが、爪も同様で潤いが失われて硬くなってくるのです。
硬くて厚い爪になっているのは新陳代謝が行われにくくなっている証拠にもなります。
代謝機能が低下しているので爪があまり伸びてこないためそのまま放置して過ごしていると、更に切りにくくなって簡単に割れてしまうという状態になります。

このような状態の爪になるとバランスがとりにくくなって歩きにくいと感じやすくなります。
靴を履くと痛みを感じやすくなったり、歩きにくいため転倒をして怪我をするリスクも高くなります。
リハビリを実践するためにも、足のケアを重要視しなければいけないことがよく理解できました。
高齢者の介護では細かな点までチェックが必要になることを改めて認識できました。

チェックしたいポイント

高齢者の足のケアを行う際に確認しておきたいポイントがいくつかあります。
まずは足の色を確認して黒っぽくなっている場合はチアノーゼを引き起こしている可能性もあるので、この段階ですぐに病院へ行きましょう。
触れてみると冷たい場合には血液の巡りが悪くなっているので温めるようにしてください。
逆に赤くなって火照っている場合には炎症を引き起こしている可能性もあります。

かかとのひび割れがひどい場合や足の指の間の皮がむけている場合には水虫の可能性もあるため医師に相談が必要です。